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【考察】新海誠の作品はなぜ「君の名は」からオワコンになったのか

Your name?

へっぽこ

え?お前じゃない?
三葉ちゃんだって?

へっぽこ

むきいいい
ちょっと傷ついたので山に籠もtt…

へっぽこ

ん?何違う?
誠・・?

へっぽこ

あぁ、新海誠監督ね。

へっぽこ

え・・?
小さくて聞こえない・・
もっと大きな声で言って!

へっぽこ

わわわわ、こわいこわいこわい
な、なにがあったの・・?

へっぽこ

え?なんで?
大ヒットしてみんな喜んでたじゃん。

 

へっぽこ

大衆向け・・?
確かに「君の名は。」からハッピーエンドよりになったよね、新海監督。

よし!じゃあ今回は新海作品を徹底検証して君の無念を晴らしてあげるよ!

へっぽこ

ところで君の名は?

 

へっぽこ

・・・

「君の名は。」と「天気の子」

2016年に6作目の新海作品「君の名は。」が上映され、日本歴代4位の250億円の興行収入を記録しました。
加えて世界に目を向けると、日本映画史上1位の3.6億ドルを記録しました
また、2019年に上映された「天気の子」も歴代12位の140億円を記録しました。

この2作品の共通点は冒頭でもお伝えしたとおり、物語がハッピーエンドで終わることです。
ハッピーエンドなんて普通と思うかもしれませんが、新海作品でハッピーエンドを迎えるのはこの2作品のみです。

それでは残りの作品が全てバッドエンドを迎えているということでしょうか。
実はそうでもなく、何か煮えくり返さない形で全てエンディングを迎えます
しかしこれは決して悪いことではなく、視聴後必ず心に大きな傷跡を残していくので、へっぽこは新海作品にベタぼれでした。

それが「君の名は。」から方向性が変わり、誰もが納得するハッピーエンドを採用するようになったのです。
多くの人が喜んだとしても、僕は絶対に許しません

超簡単に2作品のストーリーを説明します。
天気の子は世界があれになっちゃってますが、概ね2作品ハッピーエンドとなっています。

君の名は。

高校生の立花瀧と宮水三葉は度々体が入れ替わっていた。

しかしある日を境に、入れ替わり現象が起こらなくなった。
瀧はしばらくして3年前に三葉が隕石で死んでいることを知る。

瀧は口噛み酒を飲んで三葉と入れ替わり、外輪山で三葉と再会を果たす。

その後隕石の衝突は回避され、

8年後に2人は再開を果たした。

天気の子

高校生の森嶋帆高(もりしま ほだか)は雨を晴れにできる天野陽菜(あまの ひな)と出会う。

しばらくして陽菜は力の代償として、体が消滅してしまう。

帆高は陽菜が「晴れ女」の力を得た廃ビルへ向かい、陽向と再会する。

その後2年半、雨は降り続いた。

そして、大学進学で帆高が東京へ訪れたとき、二人は再開を果たした。

新海作品の真髄

前述したとおり、新海作品の真髄はスッキリとしないエンディングにあります。
新海が得意とする細かい心理描写で人物の不安を視聴者へ没入させ、煮え切らないエンディングで心に大きな爪痕を残すのが新海作品の醍醐味となっています。
秒速5センチメートルを初めて見終えたときは二人の行く末が気になりすぎてしばらくを見たほどです。

へっぽこがオススメするのは圧倒的に「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」です。
この2作品は新海作品の特色が全て詰まっており、完成形と言えます。

ストーリーをご紹介します。

秒速5センチメートル

遠野貴樹(とおの たかき)と篠原明里(しのはら あかり)は転勤族で、趣味や思考が似ていたためかすぐ仲良しになった。

 

しかし幸せは続かず、明里は小学校卒業と同時に父の都合で栃木へ転校することが決まった。

次は貴樹が鹿児島への転校が決まった。
もう明里に会えなくなると思った貴樹は中1の冬、明里に会くことを決める。

 

当日、大雪で電車が遅延し、明里へのラブレターも途中風で流されてしまった。

やっとの思いで目的の駅に到着したが、時刻は23時だった。
駅には明里の姿があった。
2人は明里が作った弁当を一緒に食べた。

駅をあとにした2人は道の途中の桜の下でキスをし、抱きしめ合った。
翌朝、2人は始発で別れた。
明里は貴樹へ渡すはずだったラブレターを渡せず、貴樹もラブレターを落としたことは言えなかった。
2人はこの先会えないことに薄々気づいてたからだ。

時は流れ、貴樹は社会人となったが明里への気持ちを忘れられずにいた。
3年間付き合った彼女からは「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」と告げられる。

 

精神の限界を迎えた貴樹は会社を辞めた。
そして春、貴樹は明里の亡霊とすれ違う。
振り返り、電車が通り過ぎると彼女の姿はなかった。
貴樹は笑みを浮かべた、それは明里への思いを踏み切った瞬間だった。

END

言の葉の庭

 

季節は梅雨、高校生のタカオは雨の日になると午前中授業をサボり、庭園に訪ては靴のデザインを考えていた。
ある日、同じく酒を飲んでサボっている社会人のユキノと出会った。

タカオとユキノは度々庭園で出会うようになり、すぐ仲良しになった。
ある日、タカオは靴を作りたいからとお願いをし、ユキノの靴の型を取った。

夏休みが終わり、タカオは学校を歩いてると偶然ユキノに出会う。
実はユキノは教師であり、3年の女子生徒の嫌がらせが原因で学校を休んでいた。
ユキノはすでに退職を決めており、その話を聞いたタカオは女子生徒のもとへ向かう。

 

タカオは首謀者の相沢にユキノがいじめで退職に追い込まれたことを伝える。
しかし、相沢が反省の色を見せなかったため思わずビンタをしてしまう。
これを不快に思った取り巻きの生徒はタカオを殴り喧嘩となった。

タカオは再びユキノと庭園で再会し、途中大雨に見舞われたためユキノの家に雨宿りすることになった。

 

タカオはユキノに告白をする。
ユキノもタカオのことが好きだったが、あくまで先生と生徒の関係でいようとタカオに伝える。
それに怒ったタカオは家を出て、ユキノは後悔のあまり涙する。

 

それから涙を流しながらユキノはタカオに助けてもらった日々のことを思い出した。
「これではいけない」と決意したユキノは慌てて家を飛び出した。

 

タカオは自分に心を開いてくれなかったユキノに対し激昂し、ユキノはさらに涙する。
そしてユキノは飛び出し、タカオを強く抱きしめこう言った。
「毎朝ちゃんとスーツ着て学校に行こうとしてたの、でも怖くてどうしても行けなくて
あの場所で・・わたし・・あなたに救われてたの!」
二人は涙しながら強く抱きしめあった。

 

季節は変わり冬、ユキノは地元に戻り教師をしていた。
タカオは自分が「もっと遠くに歩けるようになったら」ユキノに会いに行こうと決意するのだった。

END

なぜ路線を変えたのか?

ここまで「君の名は。」と「天気の子」が過去作と大きく違うことを述べてきましたが、実は新海監督的にはテイストを大きく変えたつもりはないようです。。

「僕の過去作では、悲しい終わり方をすることが多いと思っている人はたくさんいる。ハッピーエンドの対極がバッドエンドだとして、ただ、僕はバッドエンドの作品を作ったつもりは一度もない。
映画の登場人物は、映画の中の物語が終わっても彼らの物語は続くと思っている。

引用:https://mainichi.jp/articles/20190723/k00/00m/040/210000c

それではなぜ「君の名は。」は新海監督らしくない・・・・・結末を迎えたのでしょうか。
それは震災以降に届かなかった思いをせめて作品内では成就させてあげたいという思いから、ラストシーンをハッピーエンドにしたとのことです。

東宝で300館規模だから、とかではなく、なにかしらの願いの物語にしたいという気持ちがありました。
震災以降、大きな事件や災害があった中で、いろんな人が願ったり祈ったりした気がします。「こうじゃなかったらよかったのに」とか「こうすればよかった」と。
現実で実際に叶ったもの、叶わなかったものがあったと思いますが、フィクションでは、そこに希望を込めた物語を描きたかったんです。

引用:https://kai-you.net/article/32911

また、天気の子は前作の大ヒットを受け、演出の方向性が「君の名は。」に寄っていったと明かしています。
ほとんど「君の名は。」を見てる感覚でしたからね。

『君の名は。』はとても上手くいった実感のある映画なので、今回は違ったものをつくりたいと思いつつも、ともすれば演出の方向が寄っていくことがあるんです。

引用:https://eiga.com/movie/90444/interview/

へっぽこの新海作品の評価一覧

超私的レビューになりますが、へっぽこが視聴した新海誠作品をレーティングしてみました!
画像クリックで視聴ページへ移動するので、気になる作品があったら視聴してみてくださいね!

天気の子
ストーリー
(2.0)
キャラクター
(2.0)
作画
(5.0)
テンポ
(2.0)
声優
(2.0)
総合評価
(2.5)

へっぽこ

雨を晴れにできる女の子と恋に落ちていく物語です。
へっぽこが大嫌いな新海作品の1つです。

君の名は。
ストーリー
(2.5)
キャラクター
(2.5)
作画
(5.0)
テンポ
(3.0)
声優
(3.0)
総合評価
(3.0)

へっぽこ

体の「入れ替わり」をする男女高校生が互いを探す物語です。
へっぽこが大嫌いな新海作品の1つです。

言の葉の庭
ストーリー
(5.0)
キャラクター
(5.0)
作画
(5.0)
テンポ
(5.0)
声優
(5.0)
総合評価
(5.0)

へっぽこ

45分で鳥肌を感じることができるへっぽこの大好きな作品です。
女子教師と男子高生が雨の日庭園でサボっているところ意気投合し、恋に落ちていく物語です。

秒速5センチメートル
ストーリー
(5.0)
キャラクター
(5.0)
作画
(5.0)
テンポ
(5.0)
声優
(5.0)
総合評価
(5.0)

へっぽこ

新海作品の真髄、へっぽこの大好きな作品です。
転校をきっかけに離れ離れとなり、時間と距離が遠くなっていく2人の心情を描いた恋物語です。

 

雲のむこう、約束の場所
ストーリー
(2.5)
キャラクター
(3.0)
作画
(4.0)
テンポ
(2.0)
声優
(1.0)
総合評価
(2.5)

へっぽこ

突然昏睡状態に陥ってしまったヒロインを中学生のときに作っていた飛行機で助けに行くという物語です。
ちょっとエヴァ要素が入っています。

ほしのこえ
ストーリー
(2.0)
キャラクター
(2.0)
作画
(2.0)
テンポ
(1.0)
声優
(1.0)
総合評価
(1.5)

へっぽこ

新海監督のデビュー作品。監督・脚本・演出・作画・美術・編集をほとんど1人でこなしました。
また、主役の声も新海監督がこなしました。
映画の内容はヒロインが深宇宙へ旅たち、二人の距離が徐々に離れていく恋物語となっています。

まとめ

いかがだったでしょうか。
へっぽこのような「もやもやエンド大好き!もっとどん底に突き落として!」という人には「君の名は。」と「天気の子」は残酷な仕打ちでした。
新海作品のエンディングに再会という文字は必要ありません!!!

もっともっと僕を地獄のどん底に突き落としてほしいです♡

ということで次回作は

エグいやつをお願いします!新海監督!

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