書類選考が通ると次は面接です。面接が通れば晴れて内定ですが、これが一番難しいです。また、面接に答えはありません。しかし、“コツ”はあります。ここでは順序に沿って面接の攻略方法をお伝えします。
面接の慣れが必要
まず、”本命”に応募する前に面接に慣れておくことをお勧めします。なぜなら、面接に慣れていない状態で本命に面接すると、何もできないまま落ちる可能性が高いからです。面接に100%の自信がない方は参考にしてください。
では個人的な話になりますが、僕が面接で自分のいいたいことを100%表現できたのは10回受けたあとでした。4回目ぐらいまでは自分でも何を表現してるのかさっぱりというのが実情でした。従って、実践の面接の経験を積むことが一番の近道です。しかし、面接は書類選考が通ったあとに行うもの。「簡単に面接を受けれるの?」と思う方がいるかもしれません。しかし、実は簡単に受けれるのです。
まずはこちらをご覧ください。
これはエン転職のスカウトと呼ばれるものです。スカウトは企業が登録されている履歴書・職務履歴書を見て「応募してみませんか?」とスカウトするサービスです。しかし現状では履歴書・職務履歴書などロクに見ず、人が壊滅的に足りていないブラック企業がスカウトを乱用しているのが現状です。この機能はエン転職以外のどこの転職サイトでも存在します。間違ってもスカウトが届く企業に就職してはいけません。スカウトが届くということは、スカウトでもしないと人材が確保できないことを証明しています。自分からブラック企業だといっているものなので、絶対に入社は避けましょう。
さて、話が少しそれましたが、面接練習にこのスカウトを利用します。ほとんどが書類選考免除なので、簡単に面接を受けることができます。そして肝に銘じておかないといけないのは、本命に受かるための面接練習なのですから、本命と同様に全力で面接対策を行わないといけません。具体的に「会社を辞めた理由」「会社と自分の将来像」「最後の逆質問」のみを準備し、どんどん面接を受けて経験値を高めていってください。
オススメするのは、いきなり本命に応募するのではなく、最初の1ヵ月間ぐらいは面接練習をすることです。そして自信がついたら本命に応募してってください。
また、面接練習でもう一つお勧めなのは地域が運営している転職機関で面接練習を行うことです。
私は石川県の金沢に住んでいたのですが、ヤングハローワークで5、6回ぐらい面接練習を行いました。相手はプロなので、志望動機や所作など、色々アドバイスをしてくれます。是非、活用してみて下さい。
面接時の対策
面接において、典型的に聞かれることであったり、こう受け答えした方がいいという模範解答があります。個人的にも20社以上の面接に行ったのでその経験をお伝えします。
志望動機はほとんど聞かれない
少し意外かもしれませんが、志望動機はほとんどの会社で聞かれません。僕も20社中、3社ぐらいしか聞かれませんでした。しかし、絶対といって聞かれる質問は“前職を辞めた理由”です。これは正直ほとんど志望動機です。なぜなら「○○○をどうしても実現したいと思っており、前職では○○○を実現できなかったので、御社を志望しました」みたいなニュアンスで退職理由を話すのが一般的だからです。
会社で何がしたいか、将来なっていたい自分
これもどの会社でもよく聞かれました。これは会社で具体的にどんなことを実現したいか、それに付随して具体的にどんな将来像を描いているのかを聞く質問です。つまり、具体的なキャリアビジョンを聞くことで、なんとなく入社したいと思っているか思っていないかを見極める質問です。
受け答えは自分の素直な考えを述べ、誠実に熱意を込めて話す
これが一番面接で重要であり、慣れていないと一番難しいポイントです。しかし、これができれば面接にさえ呼ばれれば内定がとれます。
まず、面接では多くの質問が用意されていますが、自分の”素直”な考えを”誠意”と”熱意”を込めて話すのが一番お勧めです。
事前に用意するのは「会社を辞めた理由」「会社と自分の将来像」「最後の逆質問」です。ここまで用意すれば「自分が何故前の会社をやめて」「どういうことを実現したくて会社に入りたいか」「どういう人生を歩んでいきたいか」ということが自然に出来上がるはずです。そして、その出来上がったものを「どうしても実現させたいから御社に入りたい」と誠実にかつ熱意を込めて面接で表現します。「もっと具体的なテクニックを教えてよ」と思う方がいるかもしれません。僕も最初はテクニックが重要だと思ってましたが、最終的にこれに着地しました。しかし、これを面接で表現するのはかなり難しいです。だから前述したとおり、できるようになるまで“面接練習”をするのです。遠回りに見えてこれが一番の近道です。究極のお勧めです、是非実践してみてください。
今どんな会社を受けているかという質問
この質問は正直に答えると場合によっては評価が下がります。転職活動において、バラバラな業界・職種を受けることは珍しくありませんが、企業は入社したい本気度を見ています。入社したいといっている人間が違う業界・業種の会社を受けていると不自然ですよね?
だから、嘘をつきましょう。企業には同業種・同職種を受けていて、どうしても自分の思いを実現させたいと伝えましょう。
時には嘘も必要
「自分の素直な気持ちを伝えることが重要」と前述しているのに何を言ってるんだと思うかもしれませんが、面接で嘘をつくのは時には必要です。例えば、残業が嫌いで企業に「残業はしたくないです!」と素直に答えるとほとんどの確率でマイナスです。自分の素直な気持ちを話すことはもちろん重要ですが、面接は“試験”ということを頭の片隅においてください。だから質問に応じて、「これは素直に言ったらマイナスだな」「これは素直に言ったらプラスだな」と瞬時に計算しながら答えなくてはいけません。従って、面接官の顔色を見ながらプラス傾向の答えを探し、できるだけ自分の”素直”な気持ちに沿い、”誠実”に”熱意”を込めて話さないといけません。ここまでくるとどれだけ面接を攻略するのが難しいかわかると思います。だから、練習は必要です。
逆質問について
最後の質問です。これは無難に「会社の業務内容」だったり「会社で働くやりがい」などを聞いたほうがいいです。恐らく、面接官は「遠慮せずどんな質問でもしてください」みたいなことを言ってきます。しかし、間違っても「残業はありますか?」「仕事はきついですか?」などのやる気を疑うような質問は絶対やめましょう。こういった質問は内定が出た時にすることをお勧めします。無難な質問であれば、プラス評価にもマイナス評価にもなりません。基本的に、面接の合否は逆質問の前に全て下されています。
まとめ
まず面接で必ず準備しないといけないのは「会社を辞めた理由」「会社と自分の将来像」「最後の逆質問」です。これを用意し、「具体的に会社でどんなことをしたいか」「具体的にどんなキャリアを描いているから入社したいか」を面接で表現します。誠実的にかつ熱意を込めて。また、質問ごとにどの受け答えがプラスになるかを判断して、自分の気持ちに沿いながら瞬時に答えないといけません。
これはすぐできるわけないので、面接の経験が必要です。
また、自分の経歴・経験で会社に活かせるエピソードをいくつかリストアップし、自分の言葉で表現できるようにしなければなりません。間違っても丸暗記ダメです。面接で話すことは自分の言葉で表現できる練習をしましょう。そしたらどの面接でも柔軟に対応できます。
僕個人の面接でのアピールポイントは「行動力」と「企画力」でした。これは以下の履歴書・職務履歴書の書き方に実例として載っています。よかったら参考にしてみてください。

何か質問があればコメントか問い合わせまで。
ではお疲れ様でした。
書類選考から内定までの転職活動の全てをまとめた記事
