こんにちはへっぽこです。
会社を辞めて「よし!これで晴れてニート生活の始まりだ!思いっきりダラダラするぞ!」と思いがちですが、残念ながら死神のお時間です。
手続きがこれから色々必要です。
へっぽこ
今回は会社を辞めて必要になる「国民健康保険・国民年金・失業保険」の手続き方法をご紹介します。
退職後、絶対必要な手続きなので、抑えておきましょう。
へっぽこ
失業保険の手続き
申請には以下のものが必要となります。
①雇用保険被保険者離職票【1】
②雇用保険被保険者離職票【2】
③雇用保険被保険者証
④個人番号確認書類
⑤身分証明書
⑥履歴書サイズの写真2枚
⑦印鑑
⑧本人名義の預金通帳またはキャッシュカード
①~③は会社を辞めた後、会社が郵送してくれます。
会社によっては郵送が遅い場合があります。
①~③の書類がないと手続きが遅れるだけなので、予め早く郵送するように言っておきましょう。
念のため、①~③のイメージを以下の通り張り付けておきます。
雇用保険被保険者離職票【1】/雇用保険被保険者離職票【2】
雇用保険被保険者証
退職の種類には「自己都合退職」と「会社都合退職」があります。
2つの退職の違いは以下の通りです。
「自己都合退職」と「会社都合退職」では受けられる保険の内容は違います。
自分がどちらの理由で辞めたか把握しておいてください。
以下が「自己都合退職」と「会社都合退職」の保険の内容の違いです。
「自己都合退職」
雇用保険の加入期間 | 〜10年 (勤務期間) |
10年〜20年 (勤務期間) |
20年〜 (勤務期間) |
いつから(最短) | 7日間の待期期間終了後、3ヶ月後から | ||
失業保険金の受け取れる日数 | 90日 | 120日 | 150日 |
「会社都合退職」
雇用保険の加入期間 | 1年〜10年 (勤務期間) |
10年〜20年 (勤務期間) |
20年〜 (勤務期間) |
いつから(最短) | 7日間の待期期間終了後、翌日分から | ||
失業保険金の受け取れる日数 | 90〜240日 | 180〜270日 | 240〜330日 |
へっぽこ
①~⑧の書類が揃ったら最寄のハローワークで手続きを行います。
初回のハローワークの手続き後、「雇用保険説明会」の日程を案内されます。
「雇用保険説明会」に行けるのは7日間の待機期間のあとです。
待機期間は必ず無収入である必要があります。
仮にバイトなどして収入を得てしまった場合、雇用保険説明会の日程が延びますのでご注意ください。
「雇用保険説明会」の参加後、1回目の失業認定日の案内をされます。
自己都合退職の方は1回目の認定日の後、3ヵ月の給付制限期間を経て失業保険金が振り込まれます。
会社都合退職の方は給付制限期間なく、失業保険金が振り込まれます。
失業保険金の振込みは、認定日から1週間程度で指定の口座に振り込まれます。
失業保険金は「日当×失業認定日数」で計算され、1日当たりの失業保険金は以下の通り算出されます。
また、失業認定日数は初回の7日の待機期間後から初回認定日までの日数で算出されます。
それ以降は認定日と次の認定日の間の日数で失業認定日数が決定されます。
自己都合退職と会社都合退職では失業保険金を受け取るタイミングが違います。
以下の図にまとめたので参考にしてください。
「自己都合退職」
「会社都合退職」
なお、失業認定日に認定してもらうには最低2回の求職活動実績が必要です。
※初回の認定日は1回の求職活動実績で大丈夫です。
求職活動実績は以下の項目を行い、加算されます。
・ハローワークへの求職申込、ハローワークが実施する職業相談、職業紹介等
・許可、届出のある民間事業者等が実施する職業相談、職業紹介、求職活動方法等を指導するセミナー等
・公的機関(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構、地方公共団体、求人情報提供会社、新聞社)が実施する職業相談、個別相談ができる企業説明会等
・再就職に資する各種国家試験、検定等の資格試験受験
・ハローワークで職業相談
求職活動実績を一番稼ぎやすいのは「ハローワークで職業相談」です。
職業相談は総合受付で「職業相談したいんですけど」と言うだけでOKです。
あとの1回の活動実績は適当にリクナビやマイナビの求人に応募すれば終わりです。
一番のオススメとして、
認定日手続き終了後に職業相談をし、その後求人に応募して求職活動実績を2回稼ぐことがお勧めです。
なお、「自己都合退職」に限った話ですが、3ヵ月の給付制限中、アルバイトを一定以上すると、給付の取り消し、給付額の減額、日数を後ろ倒しが発生します。
詳細は以下の通りです。
「1週間の所定労働時間が20時間以上の場合」および「31日以上の雇用が見込まれる場合」、給付が取り消されます。アルバイトを1週間に20時間以上やると給付は取り消しになります。
<日数の後ろ倒し、給付が減額になるケース>
・1日に4時間以上の労働(賃金発生)をすると、1日分の失業給付の支給が先送り。例え家庭の手伝いでもNG。
・1日4時間未満の労働で以下の場合、給付金が減額となる。
B…前職での賃金日額×0.8
2.AがBより多い場合…差額が減額されて支給
3.1日分のアルバイト収入がBより多い場合…支給なし
もし給付額の減額や日数の後ろ倒しを避けてアルバイトしたいのであれば、ハローワークの人に相談することをオススメします。
僕は1日の減額ラインを超えないように、1日4時間以内、週20時間未満でアルバイトしていました。
なお、アルバイトの未申告でルールを破った場合、給付金の3倍をハローワークから請求されます。
基本的にバレる時は知人からの密告ですが、お勧めはしません。
へっぽこ
最後に失業保険の手続きの流れを簡単に以下の通りまとめます。
国民健康保険の手続き
次に国民健康保険の手続きです。
会社を辞めたら健康保険がなく、無保険という状態になります。
日本で無保険状態は法律で認められていないので、退職後は「国民健康保険の加入」か「社会保険の任意継続」の手続きが求められます。
国民健康保険料も社会保険の任意継続の料金も金額がさほど変わらないこと場合が多いです。
金額が気になる人は以下のサイトでシミュレートしてみてください。
もし国民健康保険か任意継続か迷ったらとりあえず任意継続をオススメします。
任意継続は退職後20日以内に申請しないといけない決まりがあるので。
なお、社会保険を任意継続したとしても、いつでも国民健康保険に切り替えることができます。
なので都合が悪くなったら国民健康保険に切り替えればOKです。
さて、保険の手続きは会社を辞めてから14日以内にしないといけない決まりがあります。
退職後、準備ができ次第「国民健康保険」か「任意継続」の手続きを行いましょう。
国民健康保険の手続きの説明に入ります。
国民健康保険の手続きに必要な書類は
①マイナンバー
②身分証明書
③健康保険の資格喪失証明書
④雇用保険受給資格者証(減免申請の場合)
です。
③の「健康保険の資格喪失証明書」は会社に伝えるとしてくれます。
会社が自ら発行することはほとんどないので、退職した場合、必ず発行してもらうように言いましょう。
申請を終えるとすぐに健康保険証を発行してくれました。
大体手続きは10分ぐらいで終わったと思います。あと、ぺらぺらの紙が健康保険証だったので驚きました。
ちなみに会社を退職した場合、健康保険の減免を受けることができるのですが、減免の手続きには「雇用保険受給資格者証」が必要になります。
こちらはハローワークで失業保険の手続きをし、「雇用保険説明会」を受けた時に発行される書類です。
なので説明会を受けるまでは減免申請を行うことができません。
また、減免申請ができるのも離職理由コードが11、12、21、22、23、31、32、33、34のみです。
詳しくは 説明会でもらう雇用保険受給資格者証をご確認ください。
※日本国民は健康保険に入らないといけない義務があります。無保険状態は大変危険なので保険に加入してください。
へっぽこ
なお、国民健康保険の支払いは1世帯ごととなっております。
すでに両親や兄弟が国民健康保険に加入していた場合、請求は合算されるので注意してください。
国民年金の手続き
最後に国民年金の手続きです。
国民年金も会社を辞めてから14日以内に手続きをしなくてはいけません。
退職後、準備ができ次第すぐ手続きを行いましょう。
手続きに必要な書類は
①資格喪失証明書
②身分証明証
③マイナンバー
④雇用保険関係の書類(免除申請する場合)
です。
①と④は会社が発行する書類になります。
到着まで待ちましょう。
書類が揃ったら最寄の年金事務所に手続きを行います。
また、会社を退職したら年金を免除、もしくは猶予してもらうことが可能です。
併せて手続きを行いましょう。
余談ですが、私のような20代で自己都合退職の場合、年金を免除ではなく、猶予してもらうケースが多いそうです。学生のような形ですね。
ちなみに私の場合は申請してから3ヵ月ほどして申請の結果が郵送されました。
1年間の年金免除でした。
へっぽこ
まとめ
以上が説明になります。
会社を辞めたら必ず行っておきたい手続きになるので、早めに手続きを済ませましょう。
全ての書類がそろっていれば手続きは1日で行うことが可能です。
また質問などがあればお気軽にお問い合わせまたはコメントにて。
ではお疲れ様でした。